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日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] G8行動計画:「アフリカの角」地域における飢餓の循環の打破、農業生産性の向上、食糧事情が不安定な国々における農村開発の促進

[場所] シーアイランド、ジョージア州
[年月日] 2004年6月10日
[出典] 外務省
[備考] 仮訳
[全文]

 我々は、21世紀において飢餓は予防可能であると一致して信じるものである。{前36文字下線有り}飢餓、食糧安全保障の欠如、栄養不足には多くの複雑な原因があり、これを打破するには、影響を受けている国の政府、援助国、国際機関、民間セクター及び非政府機関(NGOs)の間で、世界的な規模のパートナーシップが必要である。我々は、特に2億人以上が飢餓又は食糧安全保障の欠如によって依然として脅威にさらされているアフリカにおいて、このようなパートナーシップの構築を支援するための決意を新たにする。

 我々は、「アフリカ開発のための新パートナーシップ」(NEPAD)、及び「包括的アフリカ農業開発プログラム」に示された原則及び目標を全面的に支持する。特に、我々は、アフリカの指導者が国家予算の少なくとも10%を農業及び農村開発に配分することを約束した「農業及び食糧安全保障に関するアフリカ連合宣言」を称賛する。飢餓、飢え、及び食糧安全保障の欠如と闘う我々の取り組みは、国際的に認識された開発目標を達成するための我々の決意を具体的に示すものであり、その目標には2015年までに飢えと貧困に苦しむ人々の数を半減させるという目標も含まれている。

 エビアン・サミットの飢餓に対する行動計画の下、G8は、「アフリカの角」地域における緊急援助努力の調整、及び飢餓の早期警戒能力の向上において大きな進歩を遂げた。我々は、食糧安全保障が欠如している地域における広範囲の農村開発の推進及び農業生産性の向上という極めて重要な問題に共同で対応することで意見の一致をみた。これを土台として、我々は、G8「アフリカ及び飢餓に対する行動計画」の枠組みの中で、以下の3つの新しいイニシアティブに着手することで意見の一致をみた。{前33文字下線有り}

「アフリカの角」地域における飢餓の循環の打破:世界銀行及び他のドナーと共に、我々は、エチオピア政府の新たな枠組みが、同国における飢餓の循環を打破する真の機会を与え、他の国の参考にもなるものとし、これを支援することで意見の一致をみた。我々は、2009年までにエチオピアで慢性的な食糧不足に直面している500万人の食糧安全保障を達成するというエチオピア政府の目標実現のため{前146文字下線有り}の同国の改革プログラムを一致して支持すべく、同国の「新食糧安全保障連合」と協力する。我々は、2006年までにエチオピア全土において土地使用権システムを確立することへの資金援助を通じて、同国の土地改革を支援する。我々は、エチオピア政府が貧困削減戦略ペーパー(PRSP)において示した道路整備目標を達成又は上回ることができるよう、農村インフラの整備への支援を拡大する。我々は、農業市場整備及び地域的な経済統合を促進するために、協調して作業する。

 我々は、包括的な食糧安全保障及び飢餓予防プログラムを策定するという政治的な決意を進んで行う、「アフリカの角」地域の他の国々を支援する用意がある。我々は、食糧事情の一層安定した将来への移行を支援する諸イニシアティブに関し、開発パートナーとの対話の基礎となるように、エリトリアが暫定版PRSPを完成させることを奨励する。エリトリア政府による政策改革に対する持続的な決意が、この文書にある支援実施にあたって不可欠である。

 全世界における緊急評価及び対応システムの改善:我々は、世界食糧計画(WFP)、国連食糧農業機関(FAO)、他の国連機関及び有力な国際NGOと緊密に協力し、食糧及び非食糧の援助ニーズをより正確に計測し、また緊急援助を最も必要としている地域・集団に援助が届くよう、世界的な緊急事態評価及び農業情報システムを引き続き改善するために努力する。2004年には、我々は、南部アフリカの2か国において緊急ニーズの評価システム改善の実地試験を支援する。我々は、国際社会に対して、「アフリカの角」地域及び他の飢餓多発地域における非食糧物資を含む緊急援助ニーズ要請を十分に満たすよう要請し、この目的達成のために我々も自らの役割を果たす。

 特にアフリカの食糧事情が不安定な国々における農業生産性の向上及び農村開発の促進:我々は、これらの極めて重要な問題に対し、援助国、国際機関、NGO、途上国が再び関心を新たにしたことを称賛する。特に、世界銀行及びFAOによる農業及び農業開発の取り組みの大きな増加、並びに国際農業開発基金によって資金援助された革新的な灌漑及び農業技術プログラムを称賛する。

 我々は、特にアフリカの食糧安全保障が不安定な国々が、農業科学技術を発展させ、農業の生産性を向上させ、国際的な食品安全基準を満たすことを支援すべく、制度面の能力構築に焦点を当てる。{前16文字下線有り}我々は、地方及び地域的な農業市場を強化し、土地、融資、農業投入財及びサービス、技術等の生産的資源への貧しい農民によるアクセスを向上させるために各国政府と協力する。我々は、民間投資を奨励し、準地域レベルの成長を育み、地理的・空間的データの利用を促進し、飢餓リスクに対する制度を探求する。農業科学及び研究の促進のため、大学間提携を通じ科学技術を活用する制度面の能力を向上させる。我々は、農業生産性を向上させ、より健康な人々のための耐性作物を奨励し、アフリカにおける食糧安全保障の欠如を過去のものにしようとする、アフリカの条件に適合させた「第二の緑の革命」のビジョンを共に推進する。

 別添の行動計画は、これらのイニシアティブの詳細を提供する。

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「アフリカの角」地域における飢餓の循環の打破、農業生産性の向上、及び食糧事情が不安定な国々における農村開発の促進G8行動計画

I.「アフリカの角」地域における飢餓の循環の打破及び農業生産性の向上

 人口約1億5000万人、度重なる紛争を抱え、一人あたりの平均年収が220ドルにも満たない「アフリカの角」は、注目せざるを得ない問題である。20年以上にわたり、エチオピアの6,800万人の人口の半分近くは、何らかの程度の食糧安全保障の欠如及び栄養不足を経験した。約500万人は、「慢性的に食糧安全保障が欠如」しているが、これは、つまり、生存のために必要な食糧の適切な供給を確保できない期間が、どの年にも存在するのである。エリトリア、ソマリア、スーダンにおいては、更に数百万人もの人々が、飢えあるいは食糧安全保障の欠如に直面している。

 エビアン・サミット以降、G8の援助機関及び他のドナーは、エチオピア政府の指揮の下で「プロダクティブ・セイフティネット」の計画及び支援のために緊密に協力してきた。セイフティネットは、慢性的に食糧事情の不安定な人々の資産を保護し、食糧市場の機能を促進し、農村における緊急の投資を支援するものである。今後3年〜5年の間に、このセイフティネットは、慢性的な食糧不足に陥っているエチオピア人にとって緊急援助を代替するものとなるだろう。

 エリトリアが暫定版貧困削減戦略ペーパーを完成させれば、食糧事情の一層安定した将来への移行を支援する諸イニシアティブに関する、開発パートナーとの具体的な対話の基礎となるだろう。エリトリア政府による政策改革に対する継続的な決意は、この文書にある支援実施に当たって不可欠である。G8諸国は、エリトリアの給水分野を含む農業開発事業への支援を強化することにより、そのような決意を支援する用意がある。

 G8諸国は、G8相互間、「アフリカの角」地域の政府、及び全ての関係者と緊密に調整しつつ、以下の行動をとる。

 ・我々は、エチオピア政府の緒についたばかりの構造改革の取り組みを一致して支援するため、エチオピア新食糧安全保障連合と協力する。G8諸国及び他のドナーは、500万人以上の人々を3年間にわたりカバーするべく、緊急援助の代替策の策定のためにエチオピア政府と作業をしてきた。我々は、2009年までに、慢性的な食糧不足に直面している500万人のために食糧安全保障を達成するというエチオピア政府の目標実現のため、エチオピア政府及び他のドナーと協力する。{前87文字下線有り}

 ・我々は、エチオピア政府と密接に協力して、最も脆弱なグループの問題に取り組む。我々の援助機関は、セイフティネットの実施を注意深く見守り、対象となっている人々及び地域に効果的なアプローチを調整する。

 ・我々は、エチオピア政府の貧困削減戦略ペーパー(PRSP)の一環として、土地使用権システムを確立するというエチオピア政府の計画を支持することにより、エチオピアの土地改革を加速させ、脆弱なグループを含む全てのエチオピア人のための土地保有権を強化することを支援する。{前57文字下線有り}G8諸国及び他のドナーは、全ての関係者と協力して、透明性のある土地使用権システムの確立への資金援助を、2004年には2州について、2005年には更に3州を加え、2006年には最後の2州について行う。土地改革は、農民が土地に投資し、農業生産性を向上させる誘因を高める。

 ・我々は、社会インフラ、土壌肥沃度、水管理プログラムを含む、「アフリカの角」地域における農村インフラ開発に対する支援を拡大する。エチオピアでは、この支援はセイフティネット・プログラムの下で行われ、農場・市場間の食糧輸送路に焦点を当てる。我々は、世界銀行と協力して、官民インフラ諮問委員会の下での活動の数を増やす。これらの共同の努力を通じて、我々は、貧困削減戦略ペーパー(PRSP)における道路整備目標を達成もしくはこれを超えるようにエチオピア政府を支援する。{前55文字下線有り}農村インフラの整備は、食糧余剰地域と食糧不足地域との連結、並びに政府及びドナーが支援を必要とする人々にアクセスしやすくなることにより、食糧安全保障の欠如を緩和する。保健及び教育部門での支援並びに制度及び市民社会組織の能力構築支援は、より広範囲の経済に対して相乗効果をもたらす。

 ・「労働の対価としての現金支給」及び「救援活動の対価としての現金支給」プログラムを通じて、また市場開発における民間の参加を拡大するため、ビジネス団体及び協同組合と協力することにより、市場の力を解放する。我々の援助機関は、世界銀行及びエチオピア政府と協力して、2005年6月までに、市場及び貿易インフラの改善のための行動計画を完成させる。この計画は、貿易情報システム、民間部門の貿易能力の構築、零細金融や農村融資へのアクセスを含む。

 ・改善された農業技術へのエチオピア農民によるアクセスを拡大し、また、加工、包装及び輸送における技術革新を通じて、農民の生産物に付加価値を付けることに取り組む。

 ・アフリカの他の地域の例のように、飢餓の脅威を緩和し、農村経済を強化するため、地域経済統合及び債務救済を促進する。我々は、エチオピアが東・南部アフリカ市場共同体(COMESA)自由貿易協定に可能な限り早期に完全統合することを支援するために、貿易分野の能力構築支援を調整し、エチオピアのWTO加盟交渉を支援する用意がある。

 ・これらのイニシアティブを追求するにあたり、「アフリカの角」地域における飢餓の循環の打破という目標達成に貢献するべく、ドナー間の調整を引き続き改善する。

II.全世界における緊急評価及び対応システムの改善

食糧安全保障の欠如と闘う上で、食糧及び非食糧物資の緊急援助は、依然として短期的には非常に重要な役割を果たす。近年、エチオピア、エリトリア、ソマリア及びスーダンは、世界で最大の緊急食糧援助の受益国となっている。2003―2004年の収穫は改善したが、エチオピア、エリトリア、ソマリア及びスーダンでは、政治的不安定及び紛争による避難民の発生という理由もあり、依然として相当の緊急援助が必要とされるだろう。

 ・我々は、「アフリカの角」地域の食糧援助のニーズに関する世界食糧計画(WFP)の見通しを注視する。

 ・他のドナーと協力しつつ、食糧を含む緊急援助へのニーズを満たすよう我々の役割を果たす。

我々の援助機関は、国別の栄養及び死亡率のデータ収集方法を調和させるため協力しており、効果的に対処している。運用が開始されれば、これらのイニシアティブは、緊急援助において対象をより早く正確に定める上で、信頼できる新しい手段をドナーに与えることとなる。

 G8諸国は、単独及び共同で以下の行動をとる。

 ・2004年4月にマプトにおける「アフリカ・パートナーシップ・フォーラム」で発表された「アフリカの食糧安全保障支援のための農業再生に対するNEPADイニシアティブ」に基づき、データ収集及びモニタリング・システムを改善し、緊急の食糧危機に対応する能力を高める各国の試みを支援する。

 ・全世界における食糧緊急事態評価方法及び対応システムの改善のため、世界食糧計画(WFP)及び国連食糧農業機関(FAO)と引き続き密接に協力する。G8は、南部アフリカ2か国において本年行われる改良された評価プロセスの実地試験を支援する。

 ・農業及び市場の分析のため、国際食糧政策研究所による「戦略的分析・知識支援システム」を支援する。

 ・WFPとFAOの共同アプローチや、「救済・移行のモニタリング及びアセスメント標準化(SMART)イニシアティブ」のようなニーズ評価のための国際的なイニシアティブの改善を支援する。G8は、ニーズ評価及び飢餓や食糧安全保障のモニタリングの改善に関する更なる活動を支援する。これは、脆弱性評価や食糧安全保障での慣行の基準を検討する様々なパートナーによる専門家パネルの設置、脆弱な地域やニーズ評価及び援助活動の効果に関する情報を普及させるオンライン情報システムの開発を含む。

 ・我々は、政策手段、制度的対応及び安全メカニズムを含んだ、災害防止及び危機管理に関する地域的な戦略の開発を支援する。

 ・我々は、可能かつ適切な範囲で、現地もしくは地域における食糧及び救援物資の調達について検討する。

 ・我々は、食糧安全保障が欠如している国々における飢餓、農業生産性及び農村開発に影響を与えるような、開発、貿易及び農業政策を含む政策について、G8諸国間の一貫性を確保する。

 ・我々は、食糧援助規約の再交渉の結果が、食糧安全保障が欠如している国々における受益者のニーズを基に、食糧援助の良い慣行及び評価の改善を促進するものとなることを確保するよう努力する。

 ・我々は、他の政府及び関係者と協力して、世界食糧サミット及び世界食糧サミット5年後会合における勧告を実施するよう努力する。

 ・我々は、早期警戒システムの改善のため、食糧安全保障マップ作製のための技術及びデータを共有し、また、ドナー及び政府による地理的・空間的データの集積能力を向上させる。

III.特にアフリカの食糧事情の不安定な国々における農業生産性の向上及び農村開発の促進

我々は、最近ウガンダにおいて成功裡に開催されたアフリカ2020年会議に示されたように、アフリカの人々が農業生産性の向上に高い優先順位を置いていることを歓迎する。農業生産性の向上及び広範囲の農村開発の促進は、食糧安全保障が欠如している国々において、栄養不足の脅威及び幼児死亡率を低下させ、所得を増大させ、全体的な経済成長を刺激するための2つの長期的に主要な鍵である。これらの課題は多面的であり、市民社会の全面的参加を得た、国内の農業、社会、経済及び開発政策の改革を必要とする。これらの課題は、食糧事情及び栄養状態が不安定な国々の世界経済への統合、意思決定の地方分権化、融資へのアクセスの拡大、女性の地位の向上、科学技術力の活用、市場の力の解放、及び農村の経済及び社会インフラの改善を要求する。

我々は、融資や農業研究及び「農村部の貧困層に到達」という農村開発戦略等を含んだ、世界銀行による農業及び農村開発活動が大幅に増加していることを強く支持する。我々は、農業が大きな経済要因である国、特にサブサハラ・アフリカにおいては、世界銀行が国別援助戦略の中に受益国の農業政策のパフォーマンス評価を含めることを奨励する。我々は、2007年までにサブサハラ・アフリカにおける一人あたりの農業生産高の伸び率をプラスかつ持続可能なものにするというアフリカの人々による取り組みへの支援を約束する。

G8諸国は、アフリカ及び他の国々における農業生産性及び農村開発の促進のための様々なプログラムを支援している。我々の活動は、過去の明確な教訓を基礎としており、それは、透明で協力的な国内政策環境の重要性、農業及び開発政策を実施する能力の構築、農業成長を支援する地域協力、全ての関係者の参加、ドナー間の調整及びドナーの長期的コミットメント並びにプログラムの現地のオーナーシップを含む。

G8諸国は、単独及び共同で、以下の行動をとる。

 ・特にアフリカの食糧安全保障が欠如している国々が、農業科学技術を向上させ、農業生産性を高め、国際的な食品安全基準を満たすことを支援するため、貿易円滑化の分野を含む、制度面の能力構築に焦点を当てる。{前28文字下線有り}我々は、農民が既存の農業技術及び機材をより活用できるように、教育及び識字能力を改善する可能性を検討する。

 ・特に農村における貧困層のために、農業生産性向上という課題に対する具体的な解決方法の提供を目的に2004年後半に開催される官民フォーラムを、アフリカ連合(AU)、アフリカ開発のための新パートナーシップ(NEPAD)、他の関係機関と協力して支援する。我々は、投資環境の改善、適切かつ実際に使用できる農業技術の普及、研究のニーズ並びにインフラ及び知識の制約要因並びに貿易能力の格差の特定を通じて、農業技術を改善し収穫量を増やす方法を探る。

 ・発展途上国の研究者、科学者及び政策決定者に対する農業科学技術の訓練を拡大するために、食糧及び栄養安全保障の奨学金プログラムを確立する。{前67文字下線有り}これらのプログラムは、環境的に持続可能でかつ現地のニーズに適合した形で農業生産性を向上させる上で、科学技術が果たす非常に重要な役割について取り組む。

 ・G8諸国内の農業研究所及び大学の農学部と、食糧安全保障が欠如している国々のカウンターパートとの間の連携関係を、各国のプログラムを準地域的及び地域的なネットワークと結びつけることも含めて育成する。

 ・途上国における干ばつ、害虫、耐病性の高い主食用作物に関する研究開発に対して、配分された資源をより効果的に利用する「国際農業研究協議グループ(CGIAR)」他の活動を支援する。我々は、「汎アフリカ・キャッサバ・イニシアティブ」、「グローバル・キャッサバ・パートナーシップ」、「汎アフリカ・ネリカ・イニシアティブ」を含む、アフリカの主食作物に関するイニシアティブも支援する。これらのイニシアティブは、責任ある方法で生物多様性に配慮して実施されれば、「より健康な人々のための耐性作物」という結果を生むはずである。

 ・途上国が、土地使用計画、土地保護分析、農業評価及び環境モニタリングのための地理的・空間的な情報を発出し、またそのような情報へのアクセスを獲得することを支援する。

 ・飢餓多発国における食糧需要に応え、食糧援助への依存を減らすため、現地及び地域の商業市場の活用を推進する。

 ・農業協同組合を含む共同体レベルの組織が、食糧安全保障が欠如している地域の農民に対し、政府の政策、有用な技術及び零細金融の選択肢に関する最新の情報を提供することを支援する。

 ・「農業研究のためのアフリカ・フォーラム(FARA)」及び東部、西部及び南部アフリカの関連する準地域的な研究機関(SROs)への支援を調整し、農業成長に刺激を与え、食糧及び栄養安全保障の欠如に取り組むため研究に優先順位を特定することに関し、すべての関係者の関与を促進する。

 ・現在実施中のイニシアティブを検討し、収穫量の増大、安定した土地保有権、機能している市場、天然資源の持続可能な管理、社会の公平を含む農業生産性の向上のための基本的要素についてのグローバルなコンセンサス作りを支援する。

 ・AU、NEPAD、地域経済機関、ビジネス団体及び関連国際機関と協力し、アフリカにおける投資環境の見直し及び改善を行い、民間部門の連携及び開発を推進する。

 ・CGIARがアフリカにおける取り組みを増大し、またアフリカのためになる「水と食糧」その他に関するチャレンジ・プログラムへの資金提供を増大することを奨励する。「アフリカ農業技術基金」とともに、少なくとも3つの新プロジェクトを開発する。我々は、アフリカの農民による水へのアクセスの持続的な改善についての国際農業開発基金(IFAD)の取り組みも奨励する。

 ・2005年までに、南部アフリカにおける食糧安全保障の欠如及び脆弱性に対処するための地域別・国別プログラムを支援するプログラムを実施する。

 ・世界銀行及びWFPにより実施される作業を考慮しつつ、市場をベースとした飢餓保険メカニズムの可能性について、引き続き探求することを支援する。