SDGs地図集について


データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
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政策研究大学院大学(GRIPS)
東京大学東洋文化研究所   

2015年9月国連総会で採択された「持続可能な開発目標」(Sustainable Development Goals)は、17の目標からなっており、2030年までに世界各国の共通の目標として設定された。SDGsの前身ともいうべき「ミレニアム開発目標」(MDGs)が8目標からなっており、しかもそれらが開発途上国の目標とされていたのにくらべ、SDGsは、世界中すべての国の共通目標であり、しかも人類の課題のきわめて多くをカバーする包括的な目標群となっている。したがって、一言でSDGsといっても、それぞれの目標ごとに世界各国の状況は多様である。しかし、個別の国の状況のみに着目しているばかりでは、それぞれの置かれた状況が世界的にみてどの程度深刻なのか、目標達成可能性はどれほどあるのかなどはよくわからない。各国の状況を把握するためにも、世界全体の状況を把握しなければならない。しかしながら、数値データを見ているだけで、世界全体の状況を把握することはなかなか困難である。

したがって、本地図集「SDGs地図集」では、17のSDGそれぞれについて、複数の関連する指標を世界地図上に可視化して、一目で世界の現状の概略が観察できるようにした。可視化の方法として採用したのは、コロプレス地図(塗り分け地図)とバブル地図の2種類である。データとして、複数カテゴリーのもの、割合を示すもの、負の値から正の値にわたるものなどは、おもにコロプレス地図で表し、他方、絶対的な量が重要だと思われるデータはバブル地図でそれぞれの国の状況を表した。できるかぎり最近の同一年のデータで地図化しようとしたが、年によってデータの存否にばらつきがある場合が多い。その場合は、2000年まで遡ってそのなかから直近のデータを利用した。地図のタイトルに「最近年」とあるのは、そのようなケースである。データの存在しない国については、コロプレス地図は灰色で示したが、バブル地図の場合はバブルを示せないのでゼロと区別がつかない。色の使い方など工夫してできるだけ見やすいように作成したつもりであるが、改善の余地は多々あると思われる。コメントいただけると幸いである。なお、使用したデータは、csvファイルとして掲載してある。

SDGsには、17の目標と169のターゲットがあり、そのターゲットを評価するため232のGlobal SDG Indicatorsが国連で合意され検討されている。しかし、合意された200を超える数の指標について必ずしも世界各国のデータがそろっているわけではない(Tier Classification for Global SDG Indicators as of 17 April 2020参照)。今回の地図帳では、世界銀行のWorld Development Indicators(WDI)のデータベース(2019年7月10日版、http://databank.worldbank.org/data/download/WDI_csv.zip)ならびに国連の Global SDG Indicators Database(https://unstats.un.org/sdgs/indicators/database/)から、SDGsのそれぞれの目標に最も関係しそうなものを利用することにした。それぞれの地図には、Source欄には、使用したデータがWorld Development Indicatorsからのものであれば、WDIと記し、WDIにおけるコード名を記した。また、使用したデータが国連のGlobal SDGs Indicators Databaseからのものであれば、GSIDと記し、さらにそのコード名を記した。

地図作成に使用したソフトウェアは、Rであり、とりわけHadley Wickham氏が中心となって開発したtidyverseパッケージ(特にggplot2)である。これらのソフトウェアの使って田中明彦と池田恭子で地図を作成した。


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