データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] アメリカ合衆国上院の決議第239号(ヴァンデンバーグ決議,バンデンバーグ決議)

[場所] 
[年月日] 1948年6月11日
[出典] 現代国際関係の基本文書(上),一般財団法人鹿島平和研究所編,日本評論社,482-483頁
[備考] 
[全文] 

 正義に基く平和並びに人権及び基本的自由の擁護は、国際連合のより効果的な活用による国際協力を必要とする。よつて次のとおり決議する。

 上院は、共通の利益のためにする場合を除き武力の行使が行われないように国際連合を通じて国際の平和及び安全を達成するという合衆国の政策を再確認し、並びに合衆国政府が憲法上の手続きに従い国際連合憲章の範囲内で特に次の諸目的を追求すべきであるという上院の見解を大統領に通報するものとする。

 1. 国際的な紛争及び事態の平和的解決に関係あるあらゆる問題並びに新加盟国の加入について拒否権を排除するための自発的協定

 2. 憲章の目的、原則及び条項による個別的及び集団的自衛のための地域的その他の集団的取極の漸進的発展

 3. 継続的かつ効果的な自助及び相互援助を基礎とし、かつ、合衆国の国家的安全に影響のある地域的その他の集団的取極に合衆国が憲法上の手続に従って参加すること

 4. 合衆国の国家的安全に影響を及ぼす武力攻撃が発生する場合には第五十一上に基き個別的又は集団的自衛権を行使するという合衆国の決意を明らかにすることにより平和の維持に寄与すること

 5. 憲章に定めるところに従い国際連合に対し兵力を提供する協定を成立させるため、並びに違反に対する適当な、かつ、信頼しうる保証のある軍備の世界的な規制及び縮少に関する加盟国間の協定を成立させるための最大限の努力

 6. 必要なる場合には、国際連合の強化のための適切な努力を行った後、第百九条に基き召集される全体会議又は総会による適当な時機における憲章の再審議