データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] マルタ首脳会議後のジョージH.W.ブッシュ大統領とゴルバチョフ大統領の記者会見(マルタ冷戦終結宣言)

[場所] 
[年月日] 1989年12月3日
[出典] 現代国際政治の基本文書,一般財団法人鹿島平和研究所編,原書房,501-502頁
[備考] 
[全文] 

質問:ゴルバチョフ大統領、冷戰をここで永久にやめてしまおうとブッシュ大統領は呼びかけたわけだが、それはそう成ったと思うか。

ゴルバチョフ:まず第一に、ソ連は米国に対する熱い戦争を決して起こさないということを私は米人統領に請け合った。そしてわれわれは、協力のためのより多くの可能性が生まれるような方向で両国の関係が発展することを希望する。当然、私は、ブッシュ大統領と、今われわれはどういう位置にいるかという問題をきわめて幅広く話し合い、それへの回答を探求した。われわれは、世界は冷戦という一つの時代から脱出しつつあり、新しい時代に突入しつつあるということを確認し合った。確かに、それはまだ始まったばかりであり、われわれは長期にわたる平和時代のほんの初期の段階にあるのだが。

 われわれはそこから自らのために結論−−そしてこの点では一致した結論だが−−を出した。つまり、アメリカやソ連というような国には特別の責任があるという結論だ。

 われわれは、かなり長時間の議論を行ったが、この記者会見でそれについて話すことは必要ないと思う。つまり、新しい時代は新しいアプローチを必要としているということについてだ。冷戦の時代にできあがった多くのことを断固として拒否しなければならない。なによりもまず、力に頼ること、対立、軍拡競争、不信、心理的、イデオロギー的な衝突や闘争を断固拒否しなければならない。これらはすべて過去のものとならねばならない。

   (後略)