データベース「世界と日本」(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[内閣名]第41代小磯國昭内閣(昭和19.7.22〜昭和20.4.7)
[国会回次](帝国)第86回(通常会)
[演説者]重光葵外務大臣
[演説種別]国務大臣の演説
[衆議院演説年月日]1945/1/21
[貴族院演説年月日]
[全文]

今日敵前議會ニ於テ帝國ノ對外政策ニ關シ所見ヲ開陳スルノ機會ヲ得マシタコトハ私ノ最モ光榮トスル所デアリマス、世界戰爭ハ逐日白熱シ、交戰國ハ何レモ國家ノ總力ヲ結集シテ戰場ニ投入シツヽアツテ、東西ノ戰局ハ眞ニ決戰段階ニアルヲ思ハシムルモノガアリマス、國内ニ幾多ノ脆弱面ヲ包藏スル敵ハ、愈々戰爭ノ終結ヲ焦ツテ頻リニ猪突シツヽアリマス、軍事ニ付テハ、吾人ハ我ガ陸海軍ノ善謀勇戰ニ絶對ノ信傾ヲ寄セルモノデアツテ、戰況ノ一進一退ニ一喜一憂スルモノデハアリマセヌ、皇軍ハ到ル處奮戰ヲ續ケ、特別攻撃隊ノ意氣ハ全軍ノ精神デアルト共ニ、全國民ノ精神デアツテ、終局ノ勝利ノ我レニ歸スベキハ秋毫ノ疑モナイノデアリマス(拍手)

帝國ト同盟諸國トノ連繋ハ愈々固ク、吾人ハ飽クマデ此ノ戰爭ヲ我ガ同盟與國ト共ニ戰ヒ抜クモノデアリマス、今日「ドイツ」ハ幾多ノ難關ヲ突破シ、驚嘆スベキ敢鬪ヲ續ケテ居ルノデアリマス、米英ガ「テヘラン」會議ニ於テ決定シタル東西南ヨリスル對獨總攻撃ハ、凡ユル謀略的策動ト共ニ遂行セラレ、更ニ敵ハ「ドイツ」及ビ「ドイツ」民族ヲ永久ニ起ツ能ハザラシムル爲メ、領土ハ之ヲ分割シ、民族ハ之ヲ移動シ、政體ハ之ヲ變更シ、日獨兩國ノ大國トシテノ存在ヲ抹殺セント公言シテ憚ラヌ次第デアリマス、「ドイツ」ハ昨年七月二十日「ヒトラー」總統暗殺未遂ノ際ヲ以テ最大ノ危機ニ直面シタノデアリマスガ、計畫ハ失敗ニ歸シ、「ドイツ」ノ内外ニ對スル形勢ハ完全ニ建チ直ツタノデアツテ、「ドイツ」國民ガ「ヒトラー」總統ノ下ニ一致結束、敵ヲシテ一歩モ國土ヲ穢サシメザル鐵血ノ意志ノ下ニ鬪ツテ居ル姿ハ眞ニ偉觀デアリマス、果然「ドイツ」ハ、西部戰線ニ於テ攻勢ニ轉ジ、既ニ米軍ノ重要ナル部分ヲ粉碎致シテ居ルノデアリマス、吾人ハ「ドイツ」ガ如何ナル苦境ニ立ツテモ、泰然自若トシテ、自ラ信ズルコト厚ク、搖ガザル必勝ノ信念ヲ以テ勇往邁進スル姿ヲ見テ、感激ノ念ヲ催サザルヲ得ヌノデアリマス、他方「ムツソリーニ、イタリー」又著々國軍ヲ整備シ、名譽ト光輝トヲ以テ「ドイツ」ト共ニ勇戰シツヽアル次第デアリマス、自存自衞ノ戰ヒニ於テ、國際正義顯現ノ共同ノ戰爭目的完遂ノ爲ニ、人類將來ノ途ヲ拓クベキ深刻ナル戰鬪ヲ、東西ノ同盟與國ト共ニ戰ヒ抜カントスルノハ、吾人ノ最モ神聖ナル使命デアルト信ズルノデアリマス

「ドイツ」ノ健鬪ハ、米英ノ魂膽ヲ愈々白日ノ下ニ暴露スルニ至リマシタ、「ヨーロッパ」戰爭ハ云フマデモナク、英國ノ「ポーランド」問題干渉ニ始マツタノデアリマス、而シテ「ルーマニア」、「ギリシヤ」等ノ小國ニ對スル援助ノ保障モ、畢竟スルニ勢力均衡政策ノ發露ニ外ナラヌノデアリマス、然ルニ今ヤ開戰ノロ實ニ使用セラレタ小國ノ利益ハ、之ヲロ實トシタ大國ノ爲ニ完全ニ無視セラレ、「ポーランド」ハ今日ハ既ニ棄子トナリ、開戰當初「マグナカルタ」トシテ、其ノ名モ大西洋憲章ト呼バレ、米英ノ生命線ト稱セラレタ政策ハ、今日ハ塵芥ノ如ク捨テヽ顧ミラレズ、道理ノ假面ハ脱ギ去ラレテ、力ノ政策ノミガ赤裸々ニ其ノ醜キ姿ヲ現ハシテ居ルノデアリマス、彼等ハ「自由愛好國」ト自稱シテ居ルガ、其ノ戰爭目的ハ小國ノ擁護デモナク、自由ノ尊重デモナイノデアリマス、米英ヲ中心トスル大國獨裁ノ世界組織ヲ建設スルノガ其ノ目的デアリマス、而モ彼等ハ其ノ間不用意ニモ、戰爭ノ眞最中ニ次ノ戰爭ヲ豫想シ、之ニ對スル準備ヲ進メツヽアツテ、彼等ハ既ニ其ノ戰爭目的ニ於テ重大ナル矛盾ヲ暴露シテ居リマス、彼等自身戰爭ニ對スル信念ヲ缺如セルコトハ、敵側輿論ノ動向ニ徴スルモ明瞭ナ所デアリマシテ、敵ハ既ニ其ノ政策ニ於テ敗レテ居ルノデアリマス、政策ノ破碇ハ戰爭其ノモノノ破綻ノ端著デアリマス

大東亞戰爭ハ實ニ米英ガ斯カル企圖ニ對シテ障碍トナル日本ノ勢力ヲ除カウトシタ爲ニ誘發セラレタモノデアツテ、彼等ハ東亞人ノ郷土ヲ奪ツテ永久ニ彼等ノ植民地トナシ、世界支配ノ基地トシテ之ヲ使用セントスルモノデアリマス、吾人ノ死活ノ戰爭ハ實ニ東亞保衞ノ戰爭デアツテ「アジア」ノ解放、東亞ノ復興ナル正義ノ戰爭目標ハ、茲ニ至ツテ益々鮮明ヲ加ヘテ來タノデアリマス、今日「アジア」ハ覺醒シタノデアリマス、而シテ東亞ハ解放セラレタノデアル、多年ニ亙ル米英勢力ノ侵略搾取ヨリ解放セラレタル東亞ハ、新タナル敵ノ侵入ニ對シテ國土防衞ノ聖戰ヲ戰ツテ居ルノデアリマス、而シテ若シ此ノ戰ヒニ敗レルガ如キコトアラバ、東亞各民族ハ永遠ニ侵略搾取セラルヽコトトナルノデアツテ、東亞各國ノ存立モ、東亞全體ノ復興モ、固ヨリ一場ノ夢ト化スルノ外ナイノデアリマス、東亞ノ民族ガ相携ヘテ此ノ郷土防衞ノ聖戰ヲ戰ヒ抜カントスル所以ノモノハ實ニ茲ニ存スルノデアツテ、聖戰完遂ニ對スル無限ノ力ノ湧キ出ヅル所以ノモノモ亦茲ニ存スルノデアリマス(拍手)

比島ノ防衞ガ今日東亞保衞ノ焦點ヲナシテ居ルコトハ申スマデモアリマセヌ、米國ガ新タニ侵略ヲ開始スルヤ「フィリピン」ハ毅然トシテ米国ニ對シテ宣戰シ、大統領「ラウレル」氏ノ陣頭指揮ノ下ニ皇軍ト共ニ深刻ナル戰ヒニ從事シテ居ルコトハ、全世界ノ齊シク注目スル所デアリマス(拍手)東亞保衞ノ他ノ重點ガ「ビルマ」戰線ニアルコトハ亦縷言ヲ要シマセヌ、「ビルマ」ハ獨立以來一年有半、終始激鬪ノ中ニ立ツテ「バーモウ」國家代表ノ卓抜ナル指導ノ下ニ「アジア」解放ノ最前線ニ於テ奮鬪シツヽアルノデアツテ、以テ東亞人ノ爲メ萬丈ノ氣ヲ吐イテ居ル次第デアリマス(拍手)

「インド」ノ解放ハ「アジア」解放ノ鍵デアツテ、世界正義顯現ノ重點デアルコトハ既ニ識者ノ定説デアリマス、「スバス・チヤンドラ・ボース」首班ハ自ヲ自由「インド」軍ヲ率イテ「インド」解放ノ爲メ全勢力ヲ傾到セラレテ居リマシテ、尚ホ前途少カラザル困難ヲ豫想セラルト雖モ、終局ニ於テ此ノ大業ガ達成セラルベキコトハ吾人ノ固ク信ズル所デアリマス、帝國政府ハ最近自由「インド」假政府ニ對シテ外交代表ヲ任命スルニ至ツタノデアリマシテ、今後同政府ノ活躍ハ期シテ侯ツベキモノガアルト信ズルノデアリマス

「インドネシヤ」民族ハ曩ニ公表宜言セラレタル帝國ノ誠意ニ應へ、著々獨立ノ準備ヲ整ヘ、皇軍ニ協力致シテ居ル次第デアリマス、帝國政府ハ「インドネシヤ」獨立實現ノ日ノ速カニ來ランコトヲ希望スルモノデアリマス

我ガ同盟國「タイ」國ニ於キマシテハ、新進氣鋭ノ「クオン・アパイウオン」内閣ガ新タニ組織セラレ、帝國トノ協力ニ於テ緊密缺クル所ナク、相共ニ東亞復興ノ大業ニ凡ユル努力ヲ傾到シテ居ルコトハ眞ニ意ヲ強ウスル次第デアリマス

我ガ戰力ノ重要ナル背景ヲ構成シテ居ルモノハ滿洲國デアリマス、満洲國ハ帝國ト一徳一心ノ盟約益々固ク、直接戰禍ノ中ニアツテ物心兩面ニ亙リ完全ニ協力ノ關係ニアリ、我ガ戰力ニ貢獻スル所絶大デアリマス

中華民国ニ於テハ曩ニ偉大ナル東亞ノ先覺者汪精衞氏ガ、全面和平實現ノ中道ニシテ逝カレタコトハ、獨リ中國ノ爲ノミナラズ、東亞ニ取ツテモ一大損失デアリマシテ、帝國政府ノ痛惜措ク能ハザル所デアリマス、汪氏ノ肉體ハ亡ビテモ神靈ハ尚ホ現存シテ居リマス、國民政府ニ於テハ新タニ陳公博氏ヲ主班トシテ故汪主席ノ遺訓ヲ體シ、國父ノ法燈ヲ繼ギ、一致團結、國事ノ多難ニ鞅掌シ、同生共死以テ日支ノ協力ニ盡瘁セラレテ居リマス、而シテ日支ノ關係ハ曩ニ締結セラレタル日華同盟條約ニ依ツテ明定セラレテ居リマシテ、帝國ノ對支政策ハ所謂新政策ノ實施以來確定不動ノモノガアルノデアリマス、今後モ既定方針ニ從ツテ政治部面ニ於テモ、將又經濟部面ニ於テモ、凡ユル困難ヲ排除シ、徹底的ニ施策ヲ運用セントスルモノデアリマス

此ノ機會ニ支那ヲ中心トスル國際問題ニ付テ一言致シタイノデアリマス、「アジア」人ヲ相互ニ相爭ハシメテ漁夫ノ利ヲ占メントスル英國ノ政策ハ其ノ儘米國ノ繼承スル所トナリ、支那ニ於テ最モ明瞭ニ是ガ露呈シテ居ルノデアリマス、彼ハ到底日本ノ屈伏ヲ期スルコト能ハザルヲ知ルガ故ニ、飽クマデ支那ヲ使嗾シテ非望ヲ達セント欲スルモノデアツテ、永久ニ日支ヲ相爭ハシメントシテ、甘言ト威嚇トヲ以テ支那ヲ抗日戰線ニ驅リ立テテ居ル次第デアリマス、ノミナラズ彼等ハ斯クノ如ク支那ノ犧牲ニ於テ對日戰爭ニ於ケル自己ノ負擔ヲ輕減シツヽ、之ニ依ツテ加重セラルヽ支那ノ苦境ニ乘ジ、支那大陸ニ抜クベカラザル獨占排他ノ勢力ヲ扶植セント畫策シツヽアリマス、其ノ施策ハ正ニ東亞ノ安定ヲ破壞スルモノデアツテ、此ノ敵ノ破壞政策ハ到底我ガ建設政策ト相容ルヽコトハ出來マセヌ、帝國ノ對支政策ノ目的トスル所ハ、東亞ノ一員トシテ覺醒シ、他國ト平等互惠ノ關係ニ立ツ新興支那ノ建設デアリマシテ、支那ニ於テ和平ガ實現シタル曉ニ於テハ、帝國ハ支那ヨリ全面的ニ撤兵スルコトヲモ既ニ公約シテ居ル次第デアリマス、大東亞戰爭ハ支那問題ニ發シテ、支那問題ニ還ルトモ言ヘルノデアツテ、支那ガ斯クノ如クシテ大義ニ復歸スルコトニ依ツテ、初メテ東亞ノ安定ハ確保セラレルノデアリマス、帝國ガ今日軍ヲ南支那ニ進メテ居ルノハ、其ノ目指ス所ハ米國ノ軍隊デアリ、其ノ基地デアツテ、支那ヨリ米國ノ攪亂勢力ヲ驅逐シテ支那ヲ支那人ノ手ニ還シ、吾人ト共ニ相竝ンデ東亞復興ノ大業ニ貢獻セシメンコトヲ念願スルガ爲メデアリマス(拍手)今ヤ皇軍ノ進撃ニ依ツテ南北ヲ打通シ、米軍基地ニ大打撃ヲ與へ、政戰兩略上完全ニ一致シタル一大成果ヲ擧ゲ得タコトハ慶賀ノ至リニ堪ヘマセヌ(拍手)

帝國ト中立諸國トノ關係ハ事實上米英勢力ノ下ニアルモノヲ除キ、何レモ戰時ノ困難ヲ排除シ、友好ノ關係ヲ持續致シテ居ルコトハ從來ト變リナキ次第デアリマス、時ニ「スエーデン」「スイス」及ビ「スペイン」諸國ガ、煩多ナル帝國ノ敵國ニ於ケル利益代表事務ヲ引受ケテ、既ニ長イ間我ガ殘留民ノ保護ニ任ゼラレテ居ル點ニ對シテハ深ク感謝ノ意ヲ表スルモノデアリマス

「ソ」聯トノ關係ハ中立條約ニ依ツテ律セラレ、日「ソ」兩國ノ世界政局ニ有スル地位ニ鑑ミ、兩國政府ハ常ニ密接ナル接觸ヲ保ツテ居ル次第デアリマシテ、昨年三月締結發表ニナリマシタ利權移讓取極メノ實行及ビ漁業條約ニ依ル漁業權ノ行使ヲ初メ、日「ソ」關係ノ多數案件ニ關スル交渉ハ順調ニ取運バレテ居ル次第デアリマス

凡ソ世界ノ恆久平和ハ米英ノ武力政策ニ依ツテハ到底是ガ達成ヲ望ムコトハ出來マセヌ、世界ノ平和的秩序ハ各國間ノ親和ト協力トニ依ツテノミ得ラルベキデアツテ、大東亞宣言ノ精神ハ實ニ茲ニ存スルノデアリマス(拍手)曩ニ帝國議會ヲ通ジテ世界ニ聲明セル我ガ外交ノ五原則ナルモノハ、即チ之ニ基ク具體策デアリマス、茲ニ繰返シテ述ブレバ、第一、國際間ニ於テハ平等互惠ヲ主旨トシ善隣友好ノ關係ヲ發展セシメ、以テ各民族國家相互親和ノ天地ヲ拓イテ、恒久平和ノ確立ヲ期スルコト、第二、民族主義ノ政策ヲ尊重シ、各民族及ビ國家ヲシテ各々其ノ所ヲ得シムルコト、第三、内政不干渉ノ主義ニ則リ、國ノ大小ヲ問ハズ、相互ニ主權及ビ獨立ヲ尊重シ、統治ノ形式ト其ノ指導理念トハ、各國ノ内政問題トシテ、他國ハ之ニ干渉スベカラザルコト、第四、經濟ノ分野ニ於テハ協力ト開放トヲ趣旨トシ、互惠ノ原則ニ依リ通商交通ノ自由發達竝ニ資源ノ相互開放ヲ實現スベキコト、而シテ、第五、文化ノ國際的交流ヲ促進シテ、以テ世界ノ平和ト進運トニ貢獻スベキコト、此ノ五點ニ歸著スルノデアリマシテ、細目ノ施策ハ自ラ之ヨリ生レルノデアリマス、一言ニシテ之ヲ述ブレバ、帝國ノ主張スル所ハ不脅威、不侵略ノ世界ヲ建設セントスルニアルノデアリマス

斯クノ如キ我ガ政策ノ根本義ハ、世界各國ヲシテ十分ニ理解セシムル爲ニ、凡ユル手段ヲ執ラネバナラヌノデアリマス、而シテ我ガ公正ナル政策ハ必ズヤ各国ノ共鳴スル所トナリ、我ガ國際正義顯現ノ戰爭目的ハ、必ズヤ世界ノ承認スル所トナルコトヲ信ジテ疑ヒマセヌ(拍手)正義ノ戰ヒハ必ズ勝ツノデアリマシテ、之レ實ニ吾人ガ必勝ノ信念ニ燃ユル所以デアリマス(拍手)

世界ノ大變動ヲ意味スル戰爭ニ於テ奇蹟ハ望ムベカラズ、又幾多波瀾ノアルコトハ固ヨリ當然デアリマス、試煉ヲ重ヌルニ從ヒ、此ノ死活ノ戰ヒヲ戰ヒ抜カントスル吾人ノ決意ハ愈々鞏固トナルノデアリマス(拍手)戰爭ノ深刻トナルニ伴ヒ、外交モ亦益々多難トナルコトハ覺悟ノ前デアツテ、苟クモ施策ヲ進ムル上ニ間然スルコトナキヲ期セネバナラヌト心得テ居ルノデアリマス、小策ニ堕スルコトナク、大義名分ニ則リ、確乎不動ノ態度ヲ以テ大道ヲ邁進スルニ於テハ、必ズヤ東亞將來ノ途ハ啓ケ行クモノト信ズルモノデアリマス(拍手)不肖ハ帝國ノ對外政治ヲ擔當スルモノトシテ、茲ニ此ノ決戰段階ニ於テ、前線勇士ノ心ヲ心トシ、御稜威ノ下、諸君ト共ニ東亞ノ將來ヲ切開イテ行クコトニ全力ヲ傾倒スルコトヲ固ク誓フ次第デアリマス(拍手)