データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] 第一回コミンテルン総会:動議と創立決議

[場所] 
[年月日] 1919年3月4日
[出典] 現代国際関係の基本文書(上),一般財団法人鹿島平和研究所編,日本評論社,763-764頁
[備考] 
[全文] 

共産主義インターナショナル創立の動議(1919年3月4日)

ドイツ系オーストリア共産党、スウェーデン左派社会民主党、バルカン革命的社会民主主義連合、ハンガリー共産党の代表は、共産主義インターナショナルを創立するよう提案する。

 1. プロレタリアートの独裁のための闘争の重要性は、この主義主張に同意する全ての共産主義者たちの単一で結束した国際組織を要求している。

 2. 古い日和見主義者のインターナショナルを再生させ、プロレタリアートの混乱して優柔不断な分子を糾合しようとする試みがベルンでなされていることから、また今後他の地において同様な試みがなされるであろうから、現時点でかかる中核を組織することは一層重要な我々の義務となっている。それゆえ、革命的プロレタリア分子と社会的裏切り者たちとを明瞭に区別することが肝要である。

 3. もしモスクワで開催中のこの会議で第三インターナショナルが創立されないとすれば、各国共産党の間に一致が欠けているとの思われるおそれがある。それは我々の立場を弱め、万国のプロレタリアの優柔不断分子の間での混乱を深めることになろう。

 4. それゆえ、第三インターナショナルの創立は疑いもなく歴史的な急務であり、モスクワで開催中のこの共産主義者会議によって実現されなければならない。

共産主義インターナショナル創立の決定(1919年3月4日)

 国際共産主義者会議は、みずからを第三インターナショナルとして構成し、共産主義インターナショナルと称することを決定する。議決権はこれまでどおりとする。すべての党、組織、グループは、第三インターナショナルへの加入を正式に表明するために8ヵ月の期間が与えられる。