データベース『世界と日本』(代表:田中明彦)
日本政治・国際関係データベース
政策研究大学院大学・東京大学東洋文化研究所

[文書名] テヘラン宣言

[場所] 
[年月日] 1943年12月1日
[出典] 現代国際関係の基本文書(上),一般財団法人鹿島平和研究所編,日本評論社,9-10頁.
[備考] 
[全文] 

 われわれ,すなわち合衆国大統領,英国総理大臣及びソビエト連邦首相は,過去4日間当地すなわちわれわれ同盟国たるイランの首府において会合し,われわれの共通の政策を作成しかつ確認した。

 われわれは,われわれ三国が戦争及びその後に到来する平和に関してともに行動する旨の決意を表明する。

 戦争については,各自の軍代表が討議に参加し,われわれは,ドイツ軍隊撃滅のための計画を協定した。われわれは,東方,西方及び南方から行われる作戦の範囲及び時期決定について完全な合意に達した。

 われわれが当地において到達した共通の了解は,勝利がわれわれのものとなることを保証するものである。

 平和については,われわれは,われわれの協和が恒久的平和を獲得するものであると確信する。われわれは,世界の諸国民の圧倒的大多数の好意を博しかつ多くの世代にわたって戦争の惨害及び恐怖を追放する平和をもたらすための最高責任がわれわれ及びすべての連合国の上にかかっていることを十分に認識する。

 われわれは,われわれの外交顧問とともに将来の問題を検討した。われわれは,大国たると小国たるとを問わず,その国民がわれわれの国民とどうように圧制及び隷属並びに圧迫及び非寛容の排除に献身するすべての国の協力及び積極的参加を求めるものである。われわれは,それらの諸国を,その希望するところに従い,民主主義諸国からなる世界家族に迎え入れるものである。

 地球上のいかなる力も,われわれが陸上においてはドイツ陸軍を,海上においてはその潜水艦を,及び上空からはその軍事施設を撃滅することを防げることはできない。

 われわれの攻撃は,仮借なく,かつ,増大して行われる。

 今回の友好的会議を終えて,われわれは,世界のすべての国民が圧制によって害されることなくかつその種々の希望及び各自の良心に従って自由な生活を営みうる日を確信をもって期待する。

 われわれは,希望と決意とをもって当地に到着した。われわれは,実際において,精神において,また,目的においても朋友として当地を去るものである。

   ルーズベルト

   チャーチル

   スターリン